IP STRATEGY
(1)私たちの「知的資産」の位置付け
私たちは「テクノロジーによってみんなの日常をアップデート」するミッションの下、「次世代に誇れる未来を創造し、社会のために役立つテクノロジー集団」であることをビジョンとしています。 2030年にSDGsを達成し、2050年に実質的カーボンニュートラルを達成することは、現在の子どもたちやこれから生まれてくる次世代に対し誇れる未来を創造するために不可欠です。また、このような未来は、誰もがクリーンで公正なエネルギーをより安全・便利・豊かに利用できる“みんなの日常のアップデート”で実現します。 私たちは狭義の知的財産(IP: Intellectual Property)を含む、より広範な無形資産を包括的な「知的資産」(Inclusive IP)と定義し、私たちのミッションとビジョン実現の中核に位置付けます。
(2)知的資産戦略:未来への“5Is with 4Is Steps”
私たちは個々人(Individuals)のアイデア(Ideas)を知的資産(Inclusive IP)に結晶化して活用し、エネルギー業界にイノベーション(Innovations)を起こすことでみんなの日常のアップデートと次世代に誇れる未来(Ideal future & world)を創造します。 私たちの知的資産戦略(IP Strategy)は、現在の個々人から次世代に誇れる未来への5つのI(Individuals, Ideas, Inclusive IP, Innovations, Ideal future & world)を、4つのI(Inspiring, Integrating, Initiating, Implementing)のステップでつなげることです。
Individuals
Ideas
Inclusive IP
(Intellectual Property)
Innovations
Ideal future
& world
Step01: Inspiring
Step02: Integrating
Step03: Initiating
Step04: Implementing
Step 1: Inspiring Individuals to create Ideas ステップ1:個々人のアイデア創出を活性化させます。
知的資産の源泉は個々の「人」です。 私たち一人一人がお客様のニーズや社会課題を的確に捉え、信頼できるパートナーや外部専門家の皆様との協同の下、未来にとって価値あるアイデアを創出します。
Individuals
Ideas
- 私たちは個々人が「圧倒的」な存在になるための7つのVALUEを定義し、実践しています。
- 私たちは「デザイン経営」の概念を経営に取り入れています。お客様のニーズを基点に一連の事業活動をデザインし、イノベーションにつながるテクノロジーを創出します。
- 私たちは個々人のアイデア創出を活性化させるために、従業員等にとって魅力的な職務発明取扱規程を整備しています。報奨金だけでなく、特別有給休暇の付与や留学・講座受講等の補助が含まれます。
- 私たちは研究・開発を担当するメンバーだけでなく、お客様のニーズや社会課題に敏感な部門のメンバからのアイデアを知的資産につなげる仕組みづくりをしています。
- Smart Life Lab.を通じて大学研究者と電力利用のビッグデータ解析研究を進めています。
Step 2: Integrating Ideas into Inclusive IP ステップ2:アイデアを知的資産として統合します。
「知的資産」は数々のアイデアを結晶化することで生まれます。 私たちの知的資産には、テクノロジー・デザイン・ブランド・ノウハウ・ビッグデータ・プログラム等の知的財産に加え、競争力の源泉となるお客様のニーズに関する知見や事業で培われた経験・知識、日々収集・蓄積される情報、そして私たちの組織力や外部ネットワークなどが含まれます。
Ideas
Inclusive IP
(Intellectual Property)
- 私たちの強みは、変化の激しいエネルギー業界において常に最新情報を把握し、多くのお客様のニーズに対し真摯に取り組むことでワンストップサービスなど価値ある仕組みや製品機能を積み上げていることです。
- 私たちは20代~40代の比較的若い世代を中心に、事業に対してフラットに意見を言い合える環境を作っています。
- 私たちは知財ミックス戦略により、デザイン経営によるお客様ニーズ中心の事業デザインからイノベーションおよびブランディングへとつなげます。
- 私たちはコアコンピタンスを特定したオープン・クローズ戦略により、社会課題の解決とお客様ニーズの実現を両立させる安定した強い知財経営を目指します。
- 私たちは他社/他者様の知的資産を尊重し、外部との連携を通じてオープンな知的資産の創出に努めます。
Inclusive IP/包括的な「知的資産」
私たちは「知的資産」を包括的に保護・活用することで、アイデアからイノベーションにつなげます。
- 業界等の知見や情報
- 制度・仕組み・組織
- ナレッジマネジメント
- コアコンピタンス
- 個々の事業に対する複数の知財戦略 etc.
Step 3: Initiating Innovations with our Inclusive IP ステップ3:知的資産でイノベーションを起こします。
知的資産は「イノベーション」を起こすためのツールです。 私たちは、収集・整理・保護・拡充された私たちの知的資産を活用することにより、社会に変革をもたらすイノベーションを起こします。
Inclusive IP
(Intellectual Property)
Innovations
- 脱炭素を実現するイノベーション:「ENERGY X GREEN」(特許取得2件、特願2021-127722、特願2021-127736、特願2021-133003など)
- 小売電気事業者様へのイノベーション:クラウド型プラットフォーム「ENERGY X」(特許6945893)
- スイッチングにおけるイノベーション:自動スイッチング「ENERGY X for AI-OCR」(特願2020-133041)
- 小売電気事業を営む需要家様へのイノベーション:「原価電力 」、「福利厚生電力 」
- イノベーションに向けた研究開発と社会実装:環境省プロジェクト、Smart Life Labs.、Utility 3.0、新たなビジネスモデル等
- 2022年2月時点の出願件数(見込を含む):特許22件(うち特許査定4件+特許査定見込6件)、意匠9件、商標40件
Step 4: Implementing Innovations for Ideal future & world ステップ4:イノベーションを社会実装することにより理想的な未来世界を実現します。
知的資産は私たちのミッションとビジョンを実現するためにあります。 私たちは「みんなの日常をアップデート」するミッションにより、イノベーションを通じて人々の日常をより便利・快適・安全安心・豊かにします。 私たちは「次世代に誇れる未来を創造し、社会に役立つテクノロジー集団」であるとのビジョンにより、イノベーションを通じて以下の目標達成に取り組みます。
Innovations
Ideal future
& world
- 2030年のSDGs達成
- 2050年の実質的カーボンニュートラルの実現
私たちの知的資産戦略である4ステップは全体を通じて、これらのミッション・ビジョン・目標の達成に向けて行われます。 私たちは、お客様、パートナーや外部専門家の皆様、そして社会や世界とのつながりから、個々人のアイデアを知的資産に結晶化し、イノベーションを起こすことでこれらのミッション・ビジョン・目標を達成します。
私たちはカーボンニュートラル実現に向け、国連の専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)が運営する環境技術の開発と普及を後押しするプラットフォーム「WIPO GREEN」を活用しています。今後も、日本はもちろん、世界各国でのカーボンフリーな未来の実現の加速に貢献して参ります。
(3)知的資産の取り扱い
- 私たちは自らの知的資産と同様に、他社/他者様の知的資産を尊重します。私たちは他社/他者様の知的資産を害するおそれのある行動を未然に防止し、回避することに努めます。
- 私たちは知的資産の創造・管理・保護・活用の全般を統括する部門(知財戦略部)を設置し、知的資産を最大限に有効活用します。
- 私たちは知的資産を通じて、お客様への価値の提供、ならびに地域社会や日本全体、アジア、世界の産業発展、環境保全および文化の向上に寄与します。